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HTML5が廃止されたそうです
好きなミネラルウォーターは関平鉱泉です。とらりんです。
さてさて、今回はHTML5が廃止された件について。
奥さん知ってました?情報収集は大事だねというお話でもあります。
HTML5とは
基本中の基本、まずはHTML5とは何かをおさらいです。
W3Cが策定したHyperText Markup Language、Webサイト作成の際に書くマークアップ言語がHTML5。
5と付いているのは5バージョン目だから。プレステと同じ。
ついでにW3Cについてもおさらいしておきましょう。
HTML5廃止に至るまでの経緯
そのHTML5が2021年1月28日に廃止。代わりにWHATWGが策定した”HTML Living Standard”なるものがW3C Recommendation(勧告)となり、標準規格となりました。
なぜそうなったのか、流れを見ていきましょう。
WHATWGとは
まず新規格を策定したWHATWGは何なのか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Web_Hypertext_Application_Technology_Working_Group
2004年、Apple・Mozilla・OperaがWHATWG(読みはワットウィージーorワットウィグ等)という団体を設立。
W3Cに対して”現場の声が反映されていない、改善する気が見られない”等の不満により作られたそうです。
2017年にはMicrosoftも参加。独自にHTMLの仕様を作っていきます。
実はHTML5、WHATWGがW3Cに働きかけて誕生したものだったとか。
これで一件落着かと思いきや、そうは問屋が卸しません。
結局、下記のような方向性の違いからまた別のHTMLを策定する事になっていきました。
W3C・・・草案から勧告ときちんと段階を踏んで仕様を策定したい
WHATWG・・・継続して日々アップグレードしていきたい
そして各ブラウザは下記のように別の仕様で開発されていく事にもなりました。
W3C・・・Internet Explorer
WHATWG・・・Chrome、Firefox、Safari
停戦協定、ダブルスタンダードの解消へ
そうこうしているうちに2019年5月、あまり仲良くなさそうだった両者間で停戦協定が結ばれました。
WHATWG策定の”HTML Living Standard”を標準にしましょう、という事になったのです。
そして2021年1月29日付けでW3Cが”HTML Living Standard”をW3C Recommendation(勧告)と発表。
“HTML Living Standard”が標準規格となり、HTML5は事実上廃止となりました。
W3CとWHATWGのダブルスタンダードが解消されたのです。
HTML5とHTML Living Standardの違い
実際にhtml作業に関わっている身としては、一番気になる両者の違い。
また新しい事を一から覚えなければいけないのか?
いえいえ、安心してください。大きな違いは今のところありません。
ですが追加されたり変更・廃止されたものもあり、また日々アップグレードされていきますから定期的なチェックが必要になるでしょう。
“HTML Living Standard”の仕様は以下サイトで確認できます。日本語もあるのはありがたいですね。
HTML Living Standardの仕様書
https://html.spec.whatwg.org/
HTML Living Standardの仕様書(日本語訳)
https://momdo.github.io/html/
CSS3の動向
HTMLが変更されたとなるとCSSはどうなるの?と気になりますね。
CSS3は変わらずW3Cが管轄していて特に変更はありません。
W3Cのcssに関するページがありますので以下参考にしてください。
W3C発行HTMLの歴史
いい機会ですのでHTMLの歴史について触れておきましょう。
主なHTML仕様と廃止日は以下の通りです。
HTML 3.2 | 勧告日:1997年1月14日 廃止日:2018年3月15日 |
---|---|
HTML 4.01 | 勧告日:1999年12月24日 廃止日:2018年3月27日 |
XHTML 1.0 (Second Edition) | 勧告日:2002年8月1日 廃止日:2018年3月27日 |
HTML5 | 勧告日:2014年10月28日 廃止日:2018年3月27日 |
HTML 5.1 2nd Edition | 勧告日:2017年10月3日 廃止日:2021年1月28日 |
HTML 5.2 | 勧告日:2017年12月14日 廃止日:2021年1月28日 |
まとめ
いかがでしたか。
WHATWGの”HTML Living Standard”にが標準になりましたが、流れを見ていると今後もいつどこでどうなるか分からない気もします。
最新情報を見逃さないよう、日々精進していかねばですね。
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