目次
単品商品をまとめ買いできるアプリ「Shopify Bundles」
Shopify Bundlesアプリは現状(2023年8月)早期アクセス版で一部のマーチャントのみ利用可能です。
今後アップデート等によりアプリ管理画面の見た目や内容が大きく変更される可能性があります。こちらの記事も現時点での暫定的なアプリ紹介となります。アプリの変更・アップデートがあれば随時加筆・変更する前提の記事となります。
基本情報
Shopify公式作成のアプリです。
2023年7月に公開。
管理画面やヘルプなど日本語訳対応済み。
無料です。
DawnなどShopifyテーマで使用する場合はテーマのバージョン11.0.0以降(2023年7月26日更新版)でないと商品ページのレイアウト崩れなどが発生するようです。
バージョンアップできないテーマなどを使用している場合はカスタマイズ知識があるShopifyパートナーなどの協力が必要になります。
できること
既に商品登録されている商品をグループ化して一つの商品として販売するために使用されます。
使用できるのは販売チャネルのオンラインストアのみでcheckout.liquidをカスタマイズしている場合には使用できないことがあるようです。
その他、サブスクリプション、予約注文をバンドルに追加した場合に動かないことがあるようです。
バンドルとは?
バンドルとは、複数の商品を組み合わせてまとめ売りすることをいいます。bundleは直訳で「束ねる」です。
バンドル販売することで購入点数・購入単価の増加、流通コストの削減、商品を目立たせられる、在庫一掃整理に使用できるなどのメリットが見込めます。
料金
無料です。
インストール・導入
Shopify App store (https://apps.shopify.com/search?q=Translate%20%26%20Adapt&locale=ja)で「Shopify Bundles」をクリック。
「Shopify Bundles」のアプリ紹介ページに遷移しますので「アプリを追加する」をクリックします。
管理画面に移動し、インストール画面になりますので内容を一通り確認後「アプリをインストール」ボタンをクリックします。
インストール後、バンドル作成ページへ遷移します。
バンドルの種類と設定
バンドルの種類は、「固定(Fixed)」「マルチパック(Multipack)」「組み合わせ(Mix-and-match)」の3つがあります。
以下では、それぞれの設定を説明しています。(「組み合わせ」は概要だけ紹介)
「固定」の設定
「固定」は事前設定された商品のセットから作成されたバンドルです。お客様は関連するバリエーションから選択できます。
以下、↓画像のように例としてカレー具材セットのまとめ売りを割引で販売する設定を紹介します。
2023年8月9日編集
※本来なら事前にバリエーションを作成する必要はないはずなのですが、現在まだアプリの挙動が不安定なためこの工程が必要になっています。アプリのアップデートなどで更新されると事前にバリエーションを作っておくは必要はなくなる可能性が大きいです。
アプリ公開間もないのでアプリが不安定でしたがやはりバグのようでした。この工程は必要ありません。固定バンドルに使用する商品は事前に商品管理で一つのバリエーションを作成しておきます。↓
Bundlesアプリに戻ります。
あらかじめ商品登録でバリエーションのない商品を登録しておきます。
「バンドルを作成」をクリック。↓
任意でバンドルのタイトル(バンドル名)を記入し、「商品を選択」ボタンをクリックすると既に商品管理で登録してある商品から選択できます。↓
バンドルする商品にチェックを入れ「選択」ボタンをクリックします。↓
この状態ではまだオプション(商品管理で言うところのバリエーション)はまだありません。
歯車アイコンの左にある数字「1」を増やすと増やした数量分その商品がバンドルに含まれます。
歯車アイコン->「オプションで数量を追加する」をクリックしてオプションを作成します。↓
まず、オプション名を記入します。オプション名は固有(ユニーク)の名前でないといけません。商品名 + 単位のように名前をつけると購入者がわかりやすいと思います。
次にオプション値ですが、今回の例はじゃがいもは5個で1組として販売していますので、x 1では5個、x 2では10個というようにオプションを設定します。↓
それぞれの商品に同じようにオプションを設定していきますが、バンドルのオプションが使用できるのは3商品までとリミットがありますので注意が必要です。(4つ目以降、または100個のバリエーションを超えるとエラーが出て保存できません)
設定できたら右サイドカラムの「保存して続行する」ボタンをクリックでバンドルの商品管理へ移動します。↓
バンドルの商品管理では通常商品と同じようにタイトル、説明、商品画像などを設定します。
今回はバンドルする商品は玉ねぎ、じゃがいも、人参、牛肉、カレールーの5商品なのですが、オプションを設定していない商品ページで表記されません。ここでは牛肉、固形ルーが表記されません。
ですので、タイトルに入れ込むなどの工夫が必要になります。
※このあたりも今後のアップデートで改善されるかもしれません。
スクロールしていくとバンドル化した商品が確認できます。↓
バリエーションを見ると先程設定したオプションが反映されているのがわかります。
今回はバンドル購入することで購入者がお得になるようにしたいので↓画像のようにバリエーションで価格を変更します。
それぞれの商品の単価が違いますのでバリエーション(オプション)ごとに割引後の価格を変更します。
一括で何%引きみたいな編集機能があれば便利なのですが現状ではありませんのでアップデートに期待しましょう。
一通りバンドルの商品登録の設定が終われば、ステータスを公開中にして保存することでバンドルが商品として公開されます。↓
「マルチパック」の設定
「マルチパック」は複数の同じ商品が含まれる固定バンドルです。
以下、↓画像のように例として、1足500円で4色のバリエーションを持つソックスをバンドルで3足セット1280円でまとめ売りする設定を紹介します。
あらかじめ商品登録をします。
バリエーションを設定しておきます。↓
Bundlesアプリで、「バンドルを作成する」ボタンをクリック後、次の画面でタイトルに任意のバンドル名を記入(サイトに表示されるタイトルです)、「商品を選択」ボタンをクリックします。↓
商品選択のモーダル画面が出てきますので、あらかじめ商品登録している商品にチェックを入れ「選択」ボタンをクリックします。↓
選択した商品が並びます。この時点で商品登録時に設定したバリエーションが表示されます。(バンドルアプリ内ではオプションと呼ばれています)
初期状態では商品登録したままのバリエーション名が設定されますが、マルチパックでは同一商品を複製してそれらの商品自体をバリエーションとして使用するのでバリエーション名(オプション名)を変更しておきます。この段階では何を言ってるか分からないと思いますので後で変更しても大丈夫です。
↓画像のように「編集」->「オプション名を変更」をクリックして変更します。
歯車アイコンをクリック->「商品を複製」で商品を複製します。
今回は3パックセットのバンドルを作成しますので2回複製します。
複製した商品はそれぞれ「2つ目のソックス カラー」「3つ目のソックス カラー」のように名前を変更します。
右サイドサマリーカラムの「保存して続行する」をクリック↓
バンドルは、10個の商品、3個のバンドルオプション、100個のバリエーションを超えてはいけません。
特にバリエーションの多い商品を扱う場合は注意が必要です。
Bundlesアプリで作成したバンドルを保存すると商品管理にそのバンドルが商品として登録されます。
通常の商品登録と同じように商品説明や商品画像を設定します。
スクロールしていくとバンドル化した商品が確認できます。
バリエーションを見ると複製した商品自体がバリエーションとして設定されているのがわかるかと思います。その商品の中にその商品のバリエーションがあるという入れ子の構造になります。
今回はバンドル購入することで購入者がお得になるようにしたいので↓画像のようにバリエーションで価格を変更します。
通常3足1500円のところ1280円にします。
↓画像のように設定します。バリエーションの組み合わせによって価格を変えたい場合は「すべてに適用」は使わずそれぞれの価格を変更設定します。
ステータスを公開中にして保存することでバンドルが商品として公開されます。
組み合わせ
交換可能な商品で作成されたバンドルです。お客様は、商品と関連するバリエーションから選択してバンドルを作成します。
別の外部サービスが提供する更新されたバンドルアプリをShopify App Store(https://apps.shopify.com/collections/functions-bundles?locale=ja)からダウンロードする必要がある。
または、Shopify Plusマーチャントの場合、Bundles APIを使用してカスタムバンドルの提供を構築できます。詳しくはこちら→https://shopify.dev/docs/apps/selling-strategies/bundles
まとめ
現状はまだ早期アクセス版ということもあり、不安定な部分や検証が必要な機能などがありますのでアプリのアップデートに注意しながら使用する必要があるように感じました。
オプションを設定できる商品数が3つであったり、バリエーション数の上限が100個であったりと制約はあるものの使い方によってはストア運営には強力なサポートになるアプリになりそうです。
ショップアイズは大阪のWeb制作会社「アイズオブシー」が運営する
Shopify(ショッピファイ)専門のEC構築サービスです。
Shopify(ショッピファイ)の構築・運用にお困りの場合は気軽に相談ください。